コラム
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2020.06.02
健康
「おこもり」が引き起こす “運動不足”は私たちの健康に影響ある?!
緊急事態宣言の解除を受けて人の動きにどのような変化がでるか注目されますが、4月以降、歩く頻度が少なくなったという方が多いのではないでしょうか。
運動量がどんどん減ってくると、気になるのが健康面への影響です。家の中にこもっていると1日の行動範囲が狭くなり、運動量も外出時より明らかに低くなります。日々の運動量が減ると私たちの体にどのような影響があるのかをお伝えします。
運動不足やすわりっぱなしって体に良くない?
運動不足になると、そのエネルギーが消化できず、摂取エネルギーが消費エネルギーよりも多くなることから、肥満や糖尿病、高血圧、脂質異常症など生活習慣病や、心筋梗塞や脳卒中になる可能性、さらに、筋力の低下により、筋肉量が減少しバランス能力、心肺機能の低下にもつながる可能性があります。
加えて、日本人は座ったまま仕事をする時間が長いと言われていて、3万3,000人以上を対象とした調査からがんの発症リスクが上昇する傾向があることが明らかになりました。(日本生活習慣病予防協会_「長時間座ったまま仕事をすると、がんのリスクが上昇する リモートワークで運動不足の人は要注意より」)
高齢になり筋肉量が低下してくると、転倒したり、病気にかかるリスクも高くなります。また、歩くのが速い人、すなわち筋肉量が多い人ほど長生きできるという報告もあります。
座ってばかりいてはダメ!お家にいながらできる運動不足解消法!
座っている時よりも立っている時の方が座位安息時の1.2倍ほどのエネルギーを消費するので、普段の生活の中でも立ち上がり「こまめに動く」ことで消費カロリーを生み出すことができます。こまめに床や窓などのふき掃除をしたり、キッチンに立つときはつま先立ちをする、普段エレベーターを使っている場合は階段を使ってみるなどの工夫で運動量を少しずつ増やすことができます。
さらに、椅子やソファーに座っている時には背もたれに頼らず姿勢を正すことや、テレビを見ている時や、掃除の際のスクワット、掃除機かけでも大きく一歩踏み出すなどの「ながら運動」もおすすめです。日々の運動量も増えて、家もピカピカになるので一石二鳥です!
運動する気が起きないときには「ツボ」押しを
「今日は体を動かしたくない…」という時には、やる気が出るツボ押しもお勧めです。
私たちの体の中心上、おへそから指1本半ほどのところには「気海」(きかい)というツボがあります。この「気海」は、体中の気が集まる場所ともいわれているので、運動する気力が出ない時には、このツボを軽くおなかがへこむくらいの強さで5秒ほど5回押してみるのも良い対処法になります。
家にこもっていても、生活の中での一工夫で運動不足解消に繋がります。ぜひ皆さんも少しずつ試してみてください。
監修者プロフィール
相澤 達(あいざわ とおる)医師
日本橋室町三井タワー ミッドタウンクリニック 循環器医師
1991年金沢大学医学部卒業。東京大学医学部附属病院で研修の後、東京大学第一内科入局。国立国際医療センター循環器内科レジデント、米国Rochester大学心臓血管研究センターにて血管生物学の研究に従事。東海大学医学部内科学系循環器内科講師、相模原協同病院循環器センター長を経て、2020年4月より日本橋室町三井タワー ミッドタウンクリニック勤務。
【認定資格】
日本内科学会 認定内科医・指導医
日本循環器学会 循環器専門医
日本心臓リハビリテーション学会 心臓リハビリテーション指導士
日本スポーツ協会 公認スポーツドクター
日本禁煙学会 禁煙認定指導医
日本医師会認定産業医
ランニングドクター
緊急事態宣言の解除を受けて人の動きにどのような変化がでるか注目されますが、4月以降、歩く頻度が少なくなったという方が多いのではないでしょうか。
運動量がどんどん減ってくると、気になるのが健康面への影響です。家の中にこもっていると1日の行動範囲が狭くなり、運動量も外出時より明らかに低くなります。日々の運動量が減ると私たちの体にどのような影響があるのかをお伝えします。
運動不足やすわりっぱなしって体に良くない?
運動不足になると、そのエネルギーが消化できず、摂取エネルギーが消費エネルギーよりも多くなることから、肥満や糖尿病、高血圧、脂質異常症など生活習慣病や、心筋梗塞や脳卒中になる可能性、さらに、筋力の低下により、筋肉量が減少しバランス能力、心肺機能の低下にもつながる可能性があります。
加えて、日本人は座ったまま仕事をする時間が長いと言われていて、3万3,000人以上を対象とした調査からがんの発症リスクが上昇する傾向があることが明らかになりました。(日本生活習慣病予防協会_「長時間座ったまま仕事をすると、がんのリスクが上昇する リモートワークで運動不足の人は要注意より」)
高齢になり筋肉量が低下してくると、転倒したり、病気にかかるリスクも高くなります。また、歩くのが速い人、すなわち筋肉量が多い人ほど長生きできるという報告もあります。
座ってばかりいてはダメ!お家にいながらできる運動不足解消法!
座っている時よりも立っている時の方が座位安息時の1.2倍ほどのエネルギーを消費するので、普段の生活の中でも立ち上がり「こまめに動く」ことで消費カロリーを生み出すことができます。こまめに床や窓などのふき掃除をしたり、キッチンに立つときはつま先立ちをする、普段エレベーターを使っている場合は階段を使ってみるなどの工夫で運動量を少しずつ増やすことができます。
さらに、椅子やソファーに座っている時には背もたれに頼らず姿勢を正すことや、テレビを見ている時や、掃除の際のスクワット、掃除機かけでも大きく一歩踏み出すなどの「ながら運動」もおすすめです。日々の運動量も増えて、家もピカピカになるので一石二鳥です!
運動する気が起きないときには「ツボ」押しを
「今日は体を動かしたくない…」という時には、やる気が出るツボ押しもお勧めです。 私たちの体の中心上、おへそから指1本半ほどのところには「気海」(きかい)というツボがあります。この「気海」は、体中の気が集まる場所ともいわれているので、運動する気力が出ない時には、このツボを軽くおなかがへこむくらいの強さで5秒ほど5回押してみるのも良い対処法になります。
家にこもっていても、生活の中での一工夫で運動不足解消に繋がります。ぜひ皆さんも少しずつ試してみてください。
監修者プロフィール
相澤 達(あいざわ とおる)医師
日本橋室町三井タワー ミッドタウンクリニック 循環器医師
1991年金沢大学医学部卒業。東京大学医学部附属病院で研修の後、東京大学第一内科入局。国立国際医療センター循環器内科レジデント、米国Rochester大学心臓血管研究センターにて血管生物学の研究に従事。東海大学医学部内科学系循環器内科講師、相模原協同病院循環器センター長を経て、2020年4月より日本橋室町三井タワー ミッドタウンクリニック勤務。
【認定資格】
日本内科学会 認定内科医・指導医
日本循環器学会 循環器専門医
日本心臓リハビリテーション学会 心臓リハビリテーション指導士
日本スポーツ協会 公認スポーツドクター
日本禁煙学会 禁煙認定指導医
日本医師会認定産業医
ランニングドクター
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