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コラム

2020.08.04
健康

自分の呼吸をチェック!健康・美容に大切な「鼻呼吸」

新型コロナウイルスの感染症対策として欠かすことのできない存在になったマスク。マスクの慣れない息苦しさからついつい「口呼吸」が多くなりがちな方が増えているといいます。口呼吸の習慣化は、体に悪影響を及ぼすことも。今回は、口呼吸の弊害と、鼻呼吸を促進する方法をご紹介いたします。

口呼吸が体に及ぼす影響は?

①風邪などの感染症やアレルギーになりやすい

鼻から喉までの管である鼻腔は、外の空気を肺に取り込む通路になっています。そこは多くの繊毛がついた粘膜細胞で覆われていて、通過する空気を温め、湿度を上げます。その繊毛でごみや細菌、ウイルスを絡めてとって、喉や気管などにいかないよう防御しています。口には鼻のようにフィルターの機能がないので、口呼吸は直接最近やウイルスが体内に取り込むことに繋がります。鼻呼吸は温度調節や加湿機能、空気清浄機能を兼ね備えた大切な役割を果たしており、外敵から体を守るためには鼻呼吸がとても重要だと言えるでしょう。

②虫歯、歯周病、そして口臭の原因に

口の中は常に唾液が分泌されています。唾液は口の中の細菌を減らしたり、口の中にたまった汚れを洗い流して除去してくれたりする働きがあります。それらの機能は、口呼吸で口を開けた状態を続けると、口の中が乾燥し低下してしまいます。その結果、虫歯、歯周病、そして口臭にもつながります。特に歯周病は、歯周病によってできる毒素が血液中に侵入し糖尿病を悪化させる危険性があったり、重度の歯周病の方は歯周病の無い方に比べ脳梗塞の危険性が高いといわれたりしていますので、口呼吸は疾病リスクの向上につながる恐れがあります。

③顔の筋肉が衰え、「老け見え」の原因になることも

口呼吸をすると口周りの筋肉が衰え、口元が緩んだ状態につながります。口元が緩むと顔全体の印象を左右する表情筋も緩んでしまいます。いつまでも若々しいシャキッとした印象を保つためにも鼻呼吸が大切といえます。

鼻呼吸に切り替えるには

鼻が詰まっていて鼻呼吸が困難という方は、耳鼻科に相談し、鼻づまりを治療しましょう。鼻の詰まり等がなく鼻呼吸ができるという方には、寝る際に鼻呼吸用のテープすることをおすすめします。鼻呼吸用のテープは口が自然と開かないよう上唇と下唇をテープで貼り付けるものです。口呼吸をしてしまう人は無自覚に口を開けてしまうようですので、鼻呼吸用のテープで口を閉じる方法が効果的です。また、口呼吸の方は口を閉じる筋肉が衰えているようです。口角に力を入れたり、口角を上げたりするなど口周りの筋肉を意識して鍛えましょう。口呼吸になりがちな方はぜひ実践してみてください。

 

監修者プロフィール

反頭 裕一郎 (たんどう ゆういちろう)医師
山中湖クリニック 副院長

[経歴]
2001年山梨医科大学医学部卒業
トラストクリニック等々力 元副院長
社団医療法人トラストクリニック 元非常勤医師
大月市立中央病院 元副理事長・元副院長
日本橋室町三井タワー ミッドタウンクリニック 元副院長

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